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8:23 S3E92

第2章 身体を愛する⑧|症状は人格ではない:反応より広い私たちEp.92

今回のエピソードは、生きづらさや自己否定に悩む全ての方へ贈る、メンタルヘルスと自己肯定感を深めるための重要なテーマです。テーマは「症状は人格ではない」。 私たちは日常の中で、体や心の反応(例:忘れっぽい、緊張しやすい、感情的)を、その人の性格や人格だと決めつけてしまいがちですが、それは本当に正しいのでしょうか?なぜ「症状」と「人格」を分けるべきなのか私自身が長年向き合ってきた複雑性PTSDや解離性といったトラウマ反応を例に、症状の真の役割を解説します。これらの心身の反応は、怠けや性格的な欠陥などではありません。脳と神経の最新の知見によれば、パニックや強いストレス後の記憶の抜け落ちといった症状は、私たちを危険から守るための自動防御システムが働いている状態です。扁桃体という危険センサーが過去の記憶と似た刺激を受け取ると、脳は「また危ない」と判断し、生存のために感覚や記憶の回路をシャットダウンさせます。つまり、症状は意識的な意図や行動ではなく、神経の防御反応なのです。自己否定からの脱却と「反応より広い私たち」もし症状を性格として扱ってしまうと、「直すべき自分」「壊れた自分」という自己否定のループが始まってしまいます。しかし、症状を「壊れ」ではなく「守り」として理解し直すことで、私たちは自分を責めることをやめられます。人格とは、泣くこと自体といった体の反応を、「私はこの瞬間、何かを大切に思っている」とどう意味づけ、どう扱うかを選ぶ力のことです。哲学者のメルロ=ポンティが言うように「私たちは体を持っているのではなく、体で生きている」 のです。この哲学的な視点を通じ、自分自身の心と体が示す「語らない知性(ソマエステティクス)」 を受け入れ、自分に優しくする方法を学びましょう。具体的な実践として、自分の反応を防御の仕組みとして捉え直し、体へ「ありがとう」と感謝を伝える小さな方法もご紹介しています。 【行動のお願いとメッセージ】 自分を大切にする旅を続けるために、ぜひ番組のフォローをお願いいたします。毎週、あなたの自己理解と心の平安をサポートするメッセージをお届けします。また、自分を責めてしまう癖をやめ、自己受容を深める実践を助けるためのツール、自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》申し込みを受け付けています。詳細や申し込み方法については、この概要欄に記載されているリンクをご確認ください。あなたにとって、自分に優しくする第一歩となりますように。 【Be gentle with yourself】 不安や恐れから解放されて平和を感じたい。自分を好きになりたい。傷ついたと感じている自分を癒したい。家族、社会、そして最も大切な自分との人間関係を安らぎのあるものにしたい。しなやかな筋肉のようなこころを目指し自分にやさしくする練習をリスナーと共に声で綴ります。 ▼毎日配信自分にやさしくするラジオ ➤『自分にやさしくする™ワークショップ』開催 ➤『自分にやさしくするする™カード(GENTLELY CARD)』販売 お申し込みは以下のフォームにてお待ちしております。 📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔴note https://note.com/jibunniyasashiku 【パーソナリティ】 ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター) 協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka AUDIO …

8:44 S3E91

第2章 身体を愛する⑦|ソマエステティクス:語らない言葉と感じる知性 Ep.91

今回、私たちはソマエステティクスという少し不思議ですが、とてもシンプルなテーマを扱います。ソマエステティクスとは、「体そのものが感じる知性を持っている」という考え方です。これは、アメリカの哲学者のリチャード・シュースマンによって1990年代に提唱された、比較的新しい哲学です。ソマ(体)とエステティクス(感性・美学)をかけ合わせた言葉であり、「感じる体そのものが知恵である」という思想を指します。 【あなたの体が語る、沈黙のメッセージ】 言葉にならない時、理由が分からず涙が出る時、頭では説明できないのになんとなく苦しい、怖いと感じる瞬間、実はその全てに体の知恵が働いています。体は思考よりも早く、感情よりも正確にあなたの「今」を語っているのです。例えば、Ep.88で配信した「身体反応とトラウマ」の回でも触れたように、フラッシュバックや硬直といった身体反応は、あなたが壊れているのではなく、体があなたを守るために勝手に動いている証拠です。私は長年、複雑性PTSDと共に生きてきました。その症状のなかでも強かったのが、辛い出来事の後に記憶が丸ごと抜け落ちてしまう解離性健忘という現象です。解離は、体が「これ以上感じたら壊れる」と判断した時に、世界との繋がりを一旦遮断する体の防御反応なのです。これは「逃げ」ではなく、生き延びるための選択です。哲学者のメルロポンティは、「体は私たちが世界と出会うための窓口」と表現しましたが、解離はその窓を閉じる行為とも言えます。 【感じる知性の取り戻し方】 体は言葉を持ちませんが、沈黙のなかで確かに語っています。緊張してお腹が痛くなったり、人と話した後にどっと疲れるのは、体があなたに伝えている情報です。この知性を育てるには、「何かを直そう」とするのではなく、「何かを感じよう」温度を意識してみたり、呼吸の深さを数えてみること。こうした小さな気づきが、体との信頼関係を取り戻す道になります。あなたの体は敵ではありません。体があまりにも守りすぎる時があるだけなのです。「よく守ってくれたね」と、解離や健忘(物忘れ)を責める代わりに声をかけてみましょう。語らない知性とは、沈黙のなかにある理解しようとする姿勢のことです。 【次回予告】 次回のエピソードのテーマは「体を愛する:症状は人格ではない」。トラウマや不調をその人の性格と混同していませんか?症状は人格ではない、その構造を一緒に紐解いていきます。 【お願い】 1. 番組のフォローをお願いします この番組では、自分に優しくするための知恵や、複雑な心の仕組みを分かりやすく解説しています。今後の配信を見逃さないよう、ぜひフォローをお願いします。 2. 自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》へのお申し込み 番組で紹介している「自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》」は、日々の生活の中で、あなたの体や心に意識を向けるきっかけを提供します。このカードを通じて、語らない知性に耳を傾け、体との信頼関係を深めましょう。お申し込みは、概要欄リンクより詳細をご確認ください。 【Be gentle with yourself】 不安や恐れから解放されて平和を感じたい。自分を好きになりたい。傷ついたと感じている自分を癒したい。家族、社会、そして最も大切な自分との人間関係を安らぎのあるものにしたい。しなやかな筋肉のようなこころを目指し自分にやさしくする練習をリスナーと共に声で綴ります。 毎日配信自分にやさしくするラジオ 『自分にやさしくするワークショップ』も開催しております。 お申し込みは以下のフォームにてお待ちしております。 【パーソナリティ】 ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター) 協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka …

8:37 S3E90

第2章 身体を愛する⑥|ジェンダー:関係の中で生まれる存在のかたち Ep.90

今回のテーマは「ジェンダーと自由」です。これは社会運動としての議論ではなく、私たちの日々の中で、他者と関わり、その関係性を通していかに自分自身になるのかという、存在の根本にあるプロセスを探ります。人間は他者と共ににある存在だと言われます。私たちは孤立した個ではなく、関係性の鏡の中で立ち上がります。 母親や父親といった役割は、単なる生物学的な出来事やラベルではありません。それは関係の中でゆっくりと形作られていくプロセスであり、存在の様式です。語り手は、母親という役割を通してアイデンティティを見出そうとした経験、その役割が崩壊した際の空洞、そして喪失の痛みについて語ります。 【キーワード解説】 アイデンティティは心理学的に「関係性の鏡」の中で発達すると言われます。精神分析家ウィニコットは「母親は鏡である」と述べました。また、ボーヴォワールの「人 は 女 に 生まれる の で は ない 女 に なる の だ」という有名な言葉を、「人 は 母 に 生まれる の で は ない 。 母 に なる の …

9:51 S3E89

第2章 身体を愛する⑤|ルッキズム:他者のまなざしの中で自由を生きる Ep.89

今回のテーマはルッキズム。これは単に見た目や外見の話に留まりません。他者のまなざしの中で、いかに私たち自身の存在の自由を選択し、生きづらさから解放されるか、自己肯定感を取り戻すための哲学的かつ心理学的な洞察を深めます。 【ハイライト】 サルトルの哲学と自由の概念:「他者のまなざしの中では人は物になる」。この束縛から、私たちは見られながらも自分であることを選ぶ選択の自由をどう実現するのか。 社会的トラウマとしてのルッキズム:見られることへの緊張、評価されることへの身構え。美しさや痩せていることが商品として消費され、メディアや広告が作り出す理想像 と比較することで、自己価値が外部依存してしまう心の平和を奪う構造。 身体反応とトラウマの理解:過去の痛みや安全を失った瞬間の記憶を、記憶としてではなく体の反応として抱える私たち。この防衛反応を理解し、安心して存在するための道筋。 SNSと自己不満:SNSの利用時間が長いほど、外見への不満が高まる傾向。加工アプリやAIが生成する理想的な顔 を通じて再生産され続ける理想像への意識。 世界的な見直し:外見差別に対する抵抗と法整備の動き。フランスの外見差別禁止法、アメリカ・ニューヨーク市における体系や身長による差別禁止、韓国の就職活動における顔写真診断の削除 など、社会レベルでのルッキズムへの見直し。 解決への道:外見を意識してしまう自然な反応 を悪と断罪せず、理解し受け入れること。整えなければ愛されないという思い込みの支配から逃れ、自分の光を再び選び続ける存在の自由。私たちが見られることを恐れず、自分の体をどう愛せるのか。このエピソードは、抵抗ではなく理解を通じて自分らしさを守るためのマインドフルネスな時間です。 -------------------------------------------------------------------------------- 【あなたへのお願い】このラジオは自分に優しく、自由に生きるための選択をサポートします。 1. 番組のフォローをお願いします 毎週の配信を見逃さないよう、ぜひ番組のフォローをお願いします。あなたのフォローが、同じように生きづらさを抱える人へのソフィーのメッセージを届ける力になります。 2. 自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》へのお申し込み 自分を愛するための意識的な選択を日常的にサポートするツールです。自分に優しくする習慣を身につけ、外見への不安や比較から離れ、ありのままの自分を祝福するために。《GENTLY CARD》の詳細・お申し込みは、こちらからどうぞ。📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔴note https://note.com/jibunniyasashiku 【Be gentle with …

7:34 S3E88

第2章 身体を愛する④|身体反応としてのトラウマ Ep.88

今回はトラウマを「心の傷」としてではなく、「身体が生き延びるために刻んだ反応の記録」として再定義しています。トラウマは過去が現在を支配し続ける「持続」と深く関わっており、頭で理解していても身体が勝手に反応してしまう現象を説明しています。さらに、癒しとは外部の状況に依存する「状態」ではなく、「態度の選択」であるという考えを提示し、自分自身が癒しの主導権を持つことの重要性を強調しています。私は生きてきたほとんどの長い間複雑性PTSDと共に歩んできました。配信では被害者としての視点を手放し、経験から何を学ぶかという異なる視点を選択することで、回復への道が開かれる可能性を示唆しています。 【Be gentle with yourself】 不安や恐れから解放されて平和を感じたい。自分を好きになりたい。傷ついたと感じている自分を癒したい。家族、社会、そして最も大切な自分との人間関係を安らぎのあるものにしたい。しなやかな筋肉のようなこころを目指し自分にやさしくする練習をリスナーと共に声で綴ります。 毎日配信自分にやさしくするラジオ 『自分にやさしくするワークショップ』も開催しております。 お申し込みは以下のフォームにてお待ちしております。 【パーソナリティ】 ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター) 協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka 📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔴note https://note.com/jibunniyasashiku 各種プラットフォームにてフォローボタンを押して次回配信をお待ちください! AUDIO NETWORK LICENCE : 819885

9:20 S3E87

第2章 身体を愛する③|老いの捉え方:新たな自分へ Ep.87

多くの方が「老い」と聞くと、不安や寂しさ、あるいは避けたい言葉 という感情を抱くかもしれません。私もかつて「老い」は終わりに近づく言葉だと感じていました。最近80代、90代の友人たちとの交流を通して見出した「新たな自分への変化」 について考えていきます。老いは減る(喪失)ことではなく、深まること として捉えられるか。本エピソードでは、フランスの哲学者、アンリ・ベルクソン の言葉を手がかりに、私たちが生きる「時間」の捉え方を根本から見直します。 真の時間と持続の哲学: 私たちの多くが時計の針 やカレンダー 上の出来事として扱う時間に対し、ベルクソンは「真の時間とは私たちが生きる持続である」と述べました。時間の流れは数字ではなく、感じられる流れそのもの、速さではなく深さで生きる時間への移行なのです。 身体のサインを理解する: 年を重ねて体の反応がゆっくりになったり、体力が落ちたり、思考の速度が若かった頃のようにいかなくなったりする変化 は、喪失ではありません。これは体が新しい時間のリズムに同調し始めている重要なサイン です。 老いは成熟と統合: ベルクソンは、老いを時間 の流れをより純粋に感じるための成熟 であると捉えます。変化を拒むと苦しくなるのは、流れるはずの川を堰き止めようとしているから。老いとは、過去、現在、未来が溶け合い流れる時間の一つの運動、そして統合 です。 再生成の始まり: 老いは終わりの始まりではなく、再生成の始まり です。私たちは何かを成し遂げた時だけでなく、ただBE(存在) であることに本質的な美しさがあります。 【お願い】 番組のフォローをお願いします: この番組をフォローしていただくと、最新のエピソードが自動でライブラリに追加され、ホットする一時 を逃さずに受け取ることができます。 自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》: 私が愛用し、この時間の流れを深く感じるための小さな装置として自作した《GENTLY CARD》 …

7:36 S3E86

第2章 身体を愛する②|DOでもHAVEでもCANでもないBEのわたしたちを祝福しよ!Ep.86

【今日のテーマ】健康とは心の平和である 長年、私たちは健康になるために、食事、運動、早寝といった「Doing(行動)」を積み重ね、努力をしなければならないと教えられてきました。しかし、本当に健康はDoingの結果なのでしょうか? 今回の放送では、「ウェルビーイング」 の本質に立ち返り、健康とはBEing(ある)の静けさに宿るのかもしれないという視点を探ります。健康とは、検査の数値が正常なことや、体が痛くないことだけを指すのではありません。私たちはいつの間にか、健康イコール欠けてないこと だと信じるようになりましたが、その定義の中に、痛みや不安を抱えながら生きるという私たちの現実(不完全な存在であること)は収まりきりません。このエピソードでは、私が長年関わってきた、病気の子供たちのためのボランティアセンターでの経験から得た確信を共有します:たとえ病気の中でも、人は幸せを感じることができる。彼らの笑顔は、痛みが消えた瞬間ではなく、「誰かが一緒にいようと言ってくれた関係」から生まれています。健康とは、完全であることではなく、不完全なままでも調和していられること。つまり、心が平和であること、そして心が安らげる関係の形 なのかもしれません。私たちはよく、自分の体と戦っています。「もっと動けるように」「この痛みをなくしたい」と、体を敵にしていないでしょうか? 健康とは、体と和解し、どんな状態の体も「今生きている」と信頼できる状態です。幸せは痛みがないことではなく、苦しい時間の中にも意味を見い出せる力 だからです。健康も幸せも、「もっとできるように、もっと持てるように」という生き方の中にはありません。健康とはBE(ただあること)。何かを成し遂げなくても、今ここにいる私たちを祝福することが、私たちの生き方の中心にある温かい心です。「今、この瞬間から幸せを感じられるから心が健康になる」 -------------------------------------------------------------------------------- 【お願い】 🌿この自分に優しくするラジオが継続的にあなたの元に届くよう、番組のフォローをお願いします。 🌿自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》: 心と体が和解し、祝福されたBEの状態をサポートする《GENTLY CARD》へのお申し込みもどうぞ。 【パーソナリティ】 ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター) 協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka 📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔴note https://note.com/jibunniyasashiku 【Be gentle with …

10:50 S3E85

第2章 身体を愛する①|歴史から読み解く「感じる身体」Ep.85

今回から第2章「身体」についてのお話です。テーマは歴史から読み解く「感じる身体」。私たちが体をどう見るかという視点は、時代ごとに大きく変化してきました。体は「管理される体」「測られる体」「評価される体」を経て、今、ようやく「感じる体」に立ち戻る時代が来ています。歴史からたどる体の概念の変遷 人類は長い間、体を外側から定義してきました。 1. 古代から中世:魂の入れ物、制御すべきもの 体は魂の入れ物として扱われました。古代ギリシャでは理性によって制御すべきもの、中世のキリスト教では欲望が罪や転落と結びつけられ、体は耐えるものとして道徳の中心に置かれました。体は超越への障害物でもあったのです。 2. 近代:測定・管理・修理できる機械 17世紀のデカルトは心と体は別物とし、この考え方が医学と科学を飛躍させました。体は「測定できる、管理できる、修理できる」対象となり、「よく動く体=優秀な体」という思想は今も私たちの意識に残っています。 3. 20世紀:健康の数値化と圧力 医学や心理学の発展で寿命は伸びましたが、人間は「健康」という新しい理想に縛られ始めます。体重、体脂肪率、睡眠スコアなど、数値化は便利さとともに、基準に届かない自分を責める装置にもなりました。あなたが疲れるのは、この「体の歴史的圧力」を一人で背負っているからです。 🔷安心への回帰:現象学と科学が示す道 疲労や自己否定から脱するための鍵は、体の中にあります。哲学者のフッサールは、世界を「どう見るか」ではなく、「どう感じているか」に注目する現象学を提唱しました。評価を止め、ただ観察することで、体は裁かれる対象ではなく「今を感じる場所」に戻ってきます。メルロ=ポンティは、私たちは体を持っているのではなく「体そのものである」と言い、体は世界との繋がりそのものだとしました。触れることと触れられることは同じ現象の両面であり、触れられるということは安全であるという感覚につながります。 🔷最新の科学も、この直感を裏付けています。 🔹間受容(Interoception):呼吸や胃腸の動きなど、体内の内部感覚を感じ取る力です。これが整うと不安が減り、集中力が上がります。つまり、安心とは体の状態なのです。 🔹神経の安全装置:体が安全だと感じると、副交感神経が働き、声、表情、消化、呼吸が整います。頭で「大丈夫」と唱えていても、体が危険信号を出していれば行動は止まるため、間受容は体の再設定に不可欠です。 👩私は複雑性PTSDと共に過ごしてきた経験から体を理解することに本当の優しさがあると確信しています。安心は意思ではなく生理であり、体を知ることが最も現実的な優しさなのです。 🔶前回のエピソードの振り返り 前回は「なぜ変化は受容からしか始まらないのか」という回でした。結論は、変化は意思ではなく安心の結果であるという点でした。体が「今ここを安全だ」と感じられた時、心は自然に動き出します。 🔶次回予告 次回のテーマは「健康とは何か?心の平和はどこから得られるのか」です。フォローボタンを押してお待ちください! -------------------------------------------------------------------------------- 【お願い】 自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》販売中🌱 あなたの感覚を回復させ、自分自身に優しくなるためのツール「自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》」のお申し込みも、概要欄のリンクから承っております。 📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X …

10:34 S3E84

YOUR VOICE, YOUR JOURNEY | 傷が武器になる Ep.84

最近、自分について大きな気づきがありました。 私はPTSDがあって、乖離症状が強く出るタイプです。トリガーは、理不尽な暴力。何かが起きたとき、感情というよりも自律神経系が反応して、スイッチが切れたみたいに眠り込んでしまったりします。自分の意思とは関係なく、身体が「もう無理」と言っているような感覚です。 それがただの反応で終わらないように、その“間”に少しでもスペースを持てないかと考えるようになりました。熱くて布団を蹴るような、条件反射みたいな身体の動き。でもその直前、ほんのわずかに生まれる“気配”のようなものが、私にとってすごく大事な手がかりになっています。 自分の反応パターンを見ていく中で、私は“理不尽な怒り”や“暴力的な気配”に対して、異常なほど敏感だと気づきました。特に、「みんなのため」と言いながら実は自分の利益を優先している人や、「〜すべき」を多用して、主語をあえてぼかすような人に強く反応します。それって、言葉の選び方に隠れた心理構造の表れで、過去の体験と深くつながっているような気がしています。 今は、自分の反応や傾向を仮説にして、臨床の文献を読んだり、知り合いの医師に話を聞いたりしながら、静かに検証しているところです。 “自分を知る旅”という言葉は曖昧だけど、その中に身を置いてみると、自分が変化していること、自分の困りごとが研究対象になっていくことに、ちょっと面白さすら感じています。 私は、傷をただ治すんじゃなくて、傷そのものを観察していくことが、いつか武器になるかもしれないと思っています。 そんな旅の途中で、あなたと出会えたらうれしいです。 【タイムスタンプ】 00:01 愛と恐れの選択 00:34 プログラム紹介 01:46 自己理解とPTSD 04:02 過去の経験に基づく強い反応と恐怖感 06:01 人間関係における違和感と他者への優先順位 07:01 自己優先がベースとなる言動とその心理学的側面

9:50 S3E83

第1章 自分を知る旅④|なぜ変化は受容からしか始まらないのか Ep.83

「変わりたいと思っても動けない」「分かっているのにできない」。頭では立ち上がらなければならないと理解しているのに体が動かない、そんな苦しい瞬間は誰にでもあるかもしれません。努力が足りないわけでも、意思が弱いわけでもないのに、なぜか変化が起きないのはなぜでしょうか?変化は努力の結果ではなく、安心の結果として自然に起こるとお伝えします。心理学が示す「動けなさ」のメカニズム私たちが動けない時、内側では何が起きているのでしょうか? 心理学では、情報を理解する認知(前頭前野)と、感情を感じ取る情動(扁桃体)が非同期に動くことが指摘されています。頭が「分かった」と一瞬で理解しても、心はまだ「安全か分からない」と感じている。この時間差こそが、動けない状態を生んでいます。これは、あなたの頭が早すぎたわけでも、心が遅すぎたわけでもありません。単に、心と体が再び同じ店舗になる準備をしているだけなのです。変化の第一歩は「理性」を休ませること私たちが持つ理性は、自分に法を与える力ですが、この法「こうあるべき」「ちゃんとやらなきゃ」が強くなりすぎると、心が自由を失い、動けなさを生んでしまいます。受容とは、この理性を少し休ませ、内側の店舗を整えるプロセスです。理解は脳の中で終わりますが、受容は体と神経を巻き込む行為であり、神経系が安全だと感じられるまで調整を続ける力を「待つ力」です。 変化の構造は以下の流れで成り立っています。 1. 頭が理解する。 2. 心と体が追いつく。 3. 安心が再設定される。 4. 理性が静まり、自然な行動が生まれる。 もし今、あなたが動けない、何もしたくないと感じているなら、それは壊れているからではありません。それは、理性と心がもう一度同じ方向を向くための待ち時間であり、新しい自分を作っている最中なのです。変化は焦って起こすものではなく、受容からしか始まらないのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 各種プラットフォームのフォローボタンを押して番組を応援してください!次回はコラボ回「Your voice your Journey」をお届けします。 🌿自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》のご案内 11月12日に《GENTLY CARD》「自分にやさしくする™︎カード」を発売します。このカードには、「私は変化の流れの中にいます。止まって見える時でさえそれは動いています」といった、受容を促すメッセージなどが込められています。 あなたが動けない時、安心のメッセージを届ける《GENTLY CARD》の詳細とお申し込みはこちらからご確認ください。 📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔴note https://note.com/jibunniyasashiku 【パーソナリティ】 …

11:19 S3E82

第1章 自分を知る旅③|理想と現実のあわい Ep.82

「こうであったらいいのに、なんで自分はこうなんだろう」。理想と現実のギャップに立ち止まり、心の中でそんなつぶやきが離れない瞬間はありませんか? このエピソードでは、自分を生きる上での分岐点ともなる「理想と現実のギャップ」をどう扱うかを探ります。パーソナリティのソフィー自身が数ヶ月で経験した急激な体型の変化と、それに伴う喪失感と向き合う中で見つけた自己需要のプロセスについて、赤裸々に語ります。 理想像の喪失と現実:突然の体型の変化に直面し、鏡に映る自分を他人事のように感じていたソフィー。なぜこんなに変わってしまったのだろうという悲しみ。 スーパーモデルからの教え:泣きながらジョギングを終えた朝に遭遇したスーパーモデルからの予想外のアドバイス。「その体型がパーフェクトだから自信があるのではない。日々の積み重ねをしているから本当の輝きや自信が出てくる」という自己肯定感のヒント。 体からのサイン:太ったことは怠けではなく、心身が限界を迎えていた時に安全を最優先にするための「守りの選択」だった可能性。 理性的自己需要:「自由とは、好き勝手にすることではなく、自分で自分に法を与えること」。体を罰しない、変化を悪としない自分を責めないためのルール(理性的自己需要)について。 破壊と創造のエネルギー:ありがとうと悲しいが同時に存在する切なさこそが、理想と現実の「あわい」。この変化は終わりではなく、古い価値を壊し新しい秩序を作るための再構築(生成)のサインです。 「逃げ」ではない休息:人から距離を取ることは、自己を再構築するための静かな隔離であり、防衛だった。心に骨折した時、無理に走らないのと同じように、自分を取り戻すための準備として停滞設計の時間を大切にすること。 戦いから協調へ:理性と体が敵ではなく、お互いを共犯者として見始めた瞬間。理想と現実に悩むあなたへ、「悲しみは再構築のエネルギー」というメッセージを贈ります。 次回は自己需要の後に生まれる行動に焦点を当て、ソフィーがどうやって少しずつ動き出せたのかを具体的にお話しします。 もしこの放送で心が軽くなったなら、どうかこの番組のフォローをお願いいたします。あなたのフォローが、私たちチームの大きな励みになります。 【メンバーシップのご案内】 さらに深く自分と向き合いたい方へ。限定コンテンツやコミュニティにご参加いただけるメンバーシップもご用意しています。詳細は番組リンクよりご確認ください。 【自分にやさしくするカード《GENTLY CARD》】 「自分にやさしくする」ための実践的なツール、《GENTLY CARD*へのお申し込みを受け付けています。日々の生活の中で、自分の心と体を労わるきっかけとしてご活用ください。詳細は番組説明欄または公式ウェブサイトをご覧ください。 【パーソナリティ】 ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター) 協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka 📮お便りの宛先 https://forms.gle/UWVA3AKm7ixVmj4y5 🔴X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔴note https://note.com/jibunniyasashiku 各種プラットフォームにてフォローボタンを押して次回配信をお待ちください! …

11:00 S3E81

第1章 自分を知る旅②|価値観を見つける冒険 Ep.81

あなたは“自分の価値観”をすぐに言えますか? 仕事や人間関係の選択に欠かせないのが価値観です。 今回は「嫌だ」という感覚を手がかりに、自分の軸を見つける3ステップをご紹介。 さらに、一流企業を辞めて留学を選んだ友人男性の実話から、安定を手放しても自分らしく生きるヒントを探ります。 🔷Ep.芸術家に学ぶ自分を知る旅《前半》 https://spotify.link/ffiwXVC7YXb 【パーソナリティ】 ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター) 協力:RKB毎日放送株式会社 Podcast Lab. Fukuoka #やさラジ 📮お便りの宛先 https://forms.gle/NZHUzgM4Nkz65kw8A 🔹X https://x.com/sophieauthentic?s=2 🔹note https://note.com/jibunniyasashiku 不安や恐れから解放されて平和を感じたい。自分を好きになりたい。傷ついたと感じている自分を癒したい。家族、社会、そして最も大切な自分との人間関係を安らぎのあるものにしたい。しなやかな筋肉のようなこころを目指し自分にやさしくする練習をリスナーと共に声で綴ります。